2023.03.01 06:18
就活解禁、売り手市場続く コロナ禍からの経済好転で
大企業の本社が集積する東京・丸の内のオフィス街
2024年に卒業する大学生・大学院生を対象にした新卒採用の会社説明会が1日解禁され、就職活動が本格的に始まった。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた経済状況の好転を背景に、企業の採用意欲は高く、昨年に続き学生優位の「売り手市場」となる。説明会はオンラインの活用が定着しつつある。
リクルートは、オンライン上で合同企業説明会を実施。担当者は「学生にとってスーツや移動が不要のうえ、チャットで気軽に質問もできる。企業側も対面の説明会より、はるかに多くの学生と接することができる」とし、双方にメリットがあると強調した。
中央大3年の女子学生(21)は、自宅からオンラインで合同説明会に参加。「オンラインだとマスクが不要なので、互いに表情がよく見えるのがいい」と話した。
三菱商事は学生のOB訪問にもオンラインを活用。留学中や、遠方の大学に通う学生にも好評という。
マイナビはオンライン開催と並行して、東京都江東区のほか、神戸市や福岡市で対面形式の企業説明会を開催した。