2023.03.01 05:45
訪日クルーズ、３年ぶり再開 ２０年コロナ集団感染で停止
２０２０年２月、横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」
外国の船会社によるクルーズ船が１日、静岡県の清水港に入港した。２０２０年のダイヤモンド・プリンセスでの新型コロナウイルス集団感染を境に停止された外国クルーズ船の日本来航が約３年ぶりに再開。共同通信の調べでは横浜、神戸、高知、鹿児島、那覇など各地で３月の寄港が見込まれる。国土交通省によると、年内に２１２本が来航を予定し、１本のクルーズで複数の港を周遊することがある。
検疫や入国審査の着実な実施に加え、感染者対応などで地元住民の不安を払拭できるかが課題。中国は日本への団体旅行を制限しており、客足回復への影響も今後の焦点だ。
午前８時ごろ、ドイツの船会社「フェニックス・ライゼン」のアマデア（約２万９千トン、全長約２００メートル）が富士山を背に清水港に着岸。市民らが和太鼓の演奏で出迎えた。９時過ぎ、船内で健康状態の確認を終えた乗客らが次々と下船した。
乗客約５００人、乗組員は約３００人で、２月２５日に米自治領サイパンを出港。３月１日夜に清水港を出発し、東京港へ向かう予定だ。
