４月の電気料金値上げ、先送りへ　首相、厳格審査で圧縮指示

2023.02.24 19:19

４月の電気料金値上げ、先送りへ　首相、厳格審査で圧縮指示

高知新聞社

　岸田文雄首相

　大手電力５社が申請している４月からの家庭向け料金の値上げ時期が、５月以降に先送りされる公算が大きくなったことが２４日分かった。岸田文雄首相が値上げ幅を圧縮するため、厳格に審査するよう西村康稔経済産業相に指示した。政府は１月から２割程度の電気代抑制策を実施する一方、電力会社はこれを上回る３～４割程度の値上げを申請しており、政府は値上げ圧縮に加え追加の対策も検討する。

　東北、北陸、中国、四国、沖縄の５電力が４月の値上げを目指す中、首相は２４日の「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合で「４月という日程ありきでない」と指摘。値上げ審査を所管する西村氏に「厳格かつ丁寧な査定」を要求した。

　各社の値上げ申請では、経産省の有識者専門会合が、燃料の調達価格や人件費などが妥当かどうか審査中だ。燃料の輸入価格を押し上げる円安や、国際的な資源価格が申請時点より落ち着いていることを踏まえ、西村氏は圧縮幅を探る考え。

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