2024年 05月10日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.02.24 16:39

死産の双子遺棄、無罪求める 最高裁、有罪見直しか

SHARE

 死体遺棄罪に問われたベトナム人の元技能実習生の上告審弁論のため、最高裁に向かう弁護士や支援者=24日午後

 死産した双子の遺体を自宅に遺棄したとして死体遺棄罪に問われ、一、二審で有罪判決を受けたベトナム人の元技能実習生レー・ティ・トゥイ・リン被告(24)の上告審弁論が24日、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)で開かれ、弁護側が無罪を求め結審した。判決期日は後日指定される。


 弁論は二審の結論を変更する際に必要な手続きで、判決が見直される可能性がある。技能実習生を巡っては妊娠を理由にした帰国の強要や支援環境の乏しさなど問題が多く指摘され、最高裁の判断は注目を集めそうだ。


 被告は技能実習生として熊本県内の農園で働いていた2020年11月、実習先の寮で双子の男児を死産。遺体をタオルに包み、おわびの言葉などを書いた手紙とともに段ボール箱に入れ、棚の上に置いた。「妊娠を明かせば帰国させられる」と考えて周囲に相談せず、翌日連れて行かれた病院で死産が発覚した。


 公判で弁護側は「一時的に安置しただけで遺棄していない」と主張したが、一審熊本地裁と二審福岡高裁はいずれも有罪と判断。執行猶予付きの判決を言い渡した。

(c)KYODONEWS

国内・国際 N社会

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月