2023.02.24 15:00
1円スマホ、不当廉売の恐れ 通信料引き上げにつながる懸念も
公正取引委員会=東京・霞が関
携帯電話大手の販売代理店がスマートフォンを「一括1円」といった極端な安値で販売している問題を巡り、公正取引委員会は24日、独禁法が禁じる不当廉売に当たる恐れがあるとする緊急調査報告をまとめた。携帯大手はスマホの値引きによる赤字を通信料収入などで補っているため、公取委は通信料の下げ止まりや引き上げにつながることに懸念を示し、業界への監視を強化する方針を打ち出した。
調査は2022年1~6月、携帯大手4社と関東地方の代理店、家電量販店などを対象に実施。期間中に販売台数が多かった40機種を対象に、携帯大手から代理店への販売価格、代理店が利用者に販売した価格などを調べた。