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2023.02.21 19:55

プーチン大統領「勝利する」 核軍縮条約履行を停止

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 21日、モスクワで連邦議会に対する年次報告演説を行うロシアのプーチン大統領(タス=共同)

 ロシアのプーチン大統領は21日、モスクワで連邦議会に対する年次報告演説を行った。「ロシアに戦場で勝つことはできない」と述べ、ウクライナ侵攻を継続し、勝利するとの決意を示した。米欧との対立激化を背景に、米国とロシアの間に唯一残された核軍縮合意、新戦略兵器削減条約(新START)の履行を停止するとも表明。脱退は否定したが、条約締結時とは国際環境が激変したとし「全ては米国の責任だ」と非難した。


 今月24日で開戦から1年となるウクライナ侵攻についてプーチン氏は、ロシアは平和的手段でウクライナ危機の解決を試みてきたが米欧などに無視されたと述べ、改めて正当化。戦争を始めたのは米欧の側だと主張し、「わが国への脅威を取り除き安全を確保するため必要な課題を解決していく」とした。


 ロシアはウクライナに軍事支援を拡大する米欧に強く反発し、核兵器使用も辞さない姿勢をたびたび示してきた。ロシアによる新STARTの一方的な履行停止で、戦略核を巡る世界の情勢は一層不透明感を増すことになる。

(c)KYODONEWS

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