2023.02.20 21:23
山梨のリニア地質調査21日開始 JR東海、静岡県が懸念
JR東海は20日、リニア中央新幹線の山梨県内で進めている南アルプストンネル掘削工事のため、静岡県境付近までの地質や地下水の状況を確認するボーリング調査を21日から始めると発表した。
静岡県は「調査によって地下水が山梨県側に流出する可能性がある」との懸念を示している。同社は調査の進展状況やデータを両県に報告しながら進めるとしているが、静岡県の川勝平太知事は20日「開始は遺憾だ」とのコメントを出した。
JR東海によると、ボーリングは県境から約800m離れた場所から始め、発生する湧水量を測定する。約100mに近づいてからは特に慎重に作業し、湧水量が基準を超えた場合は中断する。