2023.02.20 06:45
シリア「毛布、食料足りない」 大地震被災者が窮状訴え
大地震で被災したシリア北西部=19日(地元住民提供・共同)
【カイロ共同】トルコ・シリア大地震から20日で2週間。内戦で分断されたシリアのアサド政権地域と反体制派地域双方の被災住民は、取材に対して窮状を嘆き、支援を求めた。
反体制派が拠点とする北西部イドリブ県の技師モサブさんは「避難キャンプが多数できた。しかし清潔な水を手に入れることは難しく、排水も整っていない。病気の流行が危惧されている」と指摘。支援物資は届き始めているが間に合っていないといい「たくさんの家族が援助を必要としている」と訴えた。
アサド政権地域の北部アレッポの技師サミさんは、家族と一緒にモスクに避難。「食べ物は足りず、毛布も不足して寒さで凍えている」と打ち明けた。