2023.02.20 06:10
スマホ育児、発達に影響限定的か 外遊びで軽減も、阪大など発表
スマートフォンを使う子ども
スマートフォンやテレビを2歳の幼児が1日1時間以上視聴しても、成長や発達に与える影響は限定的との調査結果を、大阪大や浜松医大のチームが20日までに米専門誌に発表した。チームによると、外遊びの機会を増やすことで影響を軽減する効果も確認された。
子どもにおとなしくしてほしい時などにスマホを渡すのは「スマホ育児」と呼ばれる。チームはテレビやスマホ、ゲーム機などの画面を視聴する1日当たりの時間をデジタル視聴時間とし、885人の子どもを調査した過去のデータを2022年にかけて分析した。
2歳時点で視聴が1時間以上の子どもは、あいさつしたり謝ったりできる「社会機能」に4歳時点で影響なかったが、意見を言ったり他人の言い分を理解したりできる「コミュニケーション機能」と、後片付けやお手伝いができる「日常生活機能」がやや低下した。
ただ30分以上の外遊びを2歳8カ月時点で週6日以上する子どもは、日常生活機能への影響が大幅に軽減していた。コミュニケーション機能への影響は軽減しなかった。