2023.02.18 16:01
米との防衛条約発動を否定 比、中国レーザー照射で
緑色のレーザーを照射する中国艦船=6日、南シナ海のアユンギン礁付近(フィリピン沿岸警備隊提供・共同)
【マニラ共同】フィリピンのマルコス大統領は18日、南シナ海のアユンギン礁付近で沿岸警備隊の巡視船が中国海警局の艦船にレーザーを照射された問題について、武力攻撃と見なして米国との相互防衛条約を発動するのは「地域の緊張を高め非生産的だ」と記者団に述べ、発動を否定した。
マルコス氏は、使用されたのが軍用レーザーだったのは「事実」だが、「条約発動に十分だとは思えない」とも指摘。この問題では、米国や東南アジア諸国連合(ASEAN)、アジアのパートナー国と連絡を取り合う方が良い対応策との考えを示した。