2023.02.17 17:56
関電、社員ら1606人不正閲覧 3年15万件、ガス事業PRにも
関西電力本店
関西電力は17日、競合する新電力の顧客情報を不正に閲覧した問題で、経済産業省に報告書を提出した。子会社の関西電力送配電が管理するシステムから社員ら1606人が計15万件の顧客情報を閲覧していた。聞き取りの結果、新たに関電ガスのPRに悪用した社員がいたことも判明した。
従来は昨年4~12月に約4万件の不正閲覧があったとしていたが、さかのぼれる19年11月以降、3年間の記録を解析した。
顧客情報は主に家庭向けの契約で、氏名や契約先、使用量など。これまで一部社員がオール電化の勧誘に悪用していた事例を確認していたが、新たに3人の社員が「関電ガスのPRなどに活用するため」と回答した。