2023.02.16 19:00
太陽系誕生直後の物質か 小惑星りゅうぐうから発見
東北大は16日、探査機はやぶさ2が回収した小惑星りゅうぐうの試料の石に、太陽系の誕生直後、太陽付近でできたとみられる物質が含まれていたと発表した。りゅうぐうの元となる母天体は太陽から遠く離れた領域にあったとみられ、物質はそこまで運ばれた可能性がある。約46億年前にできた太陽系の成立過程の解明につながると期待される。
りゅうぐうは地球と火星の公転軌道の近くを回る大きさ約900メートルの小惑星。先行研究で、りゅうぐうの試料には、太陽系の誕生直後に存在した太陽を取り巻くガス円盤「原始太陽系星雲」でできた可能性がある2種類の粒子が含まれることが判明していた。