2023.02.16 15:58
パラグアイ、台湾と外交維持表明 蔡総統にベニテス大統領
歓迎式典に臨んだ台湾の蔡英文総統(右)とパラグアイのアブド・ベニテス大統領(中央)=16日、台北(総統府提供・共同)
【台北共同】台湾と外交関係がある南米パラグアイのアブド・ベニテス大統領が訪台し、16日に蔡英文総統と臨んだ歓迎式典で「協力関係強化のため努力し続ける」と述べ、台湾との外交関係を維持していく考えを表明した。中国の圧力で台湾と断交する国が相次ぐ中、蔡政権はベニテス氏を歓待して、つなぎ留めを図る方針だ。
台湾が外交関係を持つのは14カ国。
パラグアイでは4月に大統領選が実施される。有力な野党連立候補は、勝利した場合は台湾と断交し、中国と国交を結ぶ意向を示している。
ベニテス氏は中国を念頭に「台湾人は脅威に直面しても自由や民主主義、主権を守るために奮闘している」と称賛した。