2023.02.16 12:00
象印、買収防衛策の廃止案を否決 株主総会
象印マホービンは16日、大阪市で定時株主総会を開いた。株主であるファンド「リム・ジャパン・イベント・マスター・ファンド」が買収防衛策の廃止を求める提案をしたが、否決された。象印側は反対を表明していた。
防衛策は2022年に導入された。中国家電大手「ギャランツ」の首脳らが運営する別のファンドなどに対抗した措置とみられる。ギャランツ側は22年の総会で社外取締役選任の提案をするなど、象印の経営改革を求めていた。リム側は今回の総会で「買収防衛策は、株価や業績が低迷しても経営者が自己保身を図るのに都合が良い手段だ」と廃止を要求したが否決された。