2023.02.15 21:30
トルコ、大地震で220万人避難 建国以来最悪の犠牲
15日、トルコ南部ハタイ県で続いていた救出活動(ゲッティ=共同)
【アンタキヤ(トルコ南部)共同】トルコ・シリア大地震は15日、発生から10日目となった。エルドアン大統領は推定220万人が被災地域を離れ避難したと表明した。両国当局などによると、15日までに死者は4万1千人を超えた。トルコだけでも死者は3万5千人以上で、1923年の共和国建国以来、39年の東部エルジンジャン地震を上回る最悪の被害となった。
被災者の捜索活動は終盤を迎え、がれきの撤去や一時避難所の整備といった被災者支援に重点が移ってきた。南部で活動してきた日本の国際緊急援助隊の救助チームも撤収。医療チームが引き続き現地で活動を続けている。
一方、シリア国営通信は、日本からの18トンの緊急援助物資を積んだ航空機が15日、シリア首都ダマスカスの空港に到着したと伝えた。毛布やテントなどで、被災者支援に当たるシリア赤新月社に運ばれる。
エルドアン大統領は14日のテレビ演説で3月上旬に住宅3万戸の建設に着工すると表明。「破壊された建物を再建し、数百万人の日常を元に戻すときだ」と国民に呼びかけた。