2023.02.13 17:34
魚粉が過去最高値、養殖業に打撃 20年で3倍に、21県が支援へ
魚粉を配合した飼料=7日、鹿児島県長島町
世界的な養殖魚の需要拡大に円安が重なり、飼料となる魚粉は2022年、輸入価格が1トン当たり20万円を超えて過去最高を記録した。20年前の約3倍で、ブリやマダイなど国内の養殖業は経費の6~7割を餌代が占めており、経営に打撃となっている。宮城や愛媛、鹿児島など21県が13日までに共同通信の取材に対し、独自で餌代を支援すると明らかにした。
財務省の貿易統計によると、日本は22年、ペルーのカタクチイワシなどを加工した魚粉(非食用)を15万9990トン輸入。1トン当たりの価格は20万8541円だった。
ペルーでは22年、悪天候に、行政手続きの停滞も加わりイワシが不漁だった。