2023.02.12 08:28
最古のテニス愛好会にぎやか 設立74年目の高知ローン「ここに来れば誰かおる」―ちいきのおと(108)円行寺(高知市)
「ふんっ」。テニスファンが集まり、試合前のアップで体を温める(写真はいずれも高知市円行寺の高知ローンテニスクラブ)
スコーン―。高知市の久万川に沿って県道を上がると、テンポのいい打球音が響いてくる。設立74年目を迎えた「高知ローンテニスクラブ」。県内最古の会員制愛好会だ。3面ある土のコートでは今日も、社長に公務員、元大学教授、リタイア組と、世代も肩書もばらばらの男女がボールを打ち合う。「ここに来れば誰かおるきね」
「ふんっ」「ほっ」。土曜日の昼下がり。不ぞろいのウエアを着込んだ男女十数人が、ネットを挟んでボレーやラリーで準備していた。間もなく4人ずつ、ダブルスの試合開始。鋭い吐息とともに、緊迫のラリーが続く。
「しもたっ、スライスしたぁ」。コートに笑顔があふれた。
順番を待つ間、コート脇でテニス談議に花が咲く
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