2023.02.12 07:41
カナダ領空で飛行物体を撃墜 円筒形、残骸分析へ
カナダのトルドー首相(カナディアンプレス提供・AP=共同)
【ニューヨーク共同】カナダのトルドー首相は11日、北部領空を正体不明の飛行物体が侵犯し、米国とカナダの防衛組織、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の戦闘機が撃墜したとツイッターで明らかにした。カナダのアナンド国防相は記者会見し「小さな円筒のような物体」が、高度約1万2千m上空を飛行、民間機への危険があったため撃墜したと説明した。カナダ軍は残骸を回収し、分析を進める方針。
10日に米アラスカ州上空を飛行していた物体を米軍戦闘機が撃ち落としたばかりだった。北米上空で気球などの物体が撃墜されたのは今月、3件目となる。ライダー米国防総省報道官によると、NORADは10日夕、今回撃墜した新たな飛行物体を発見、アラスカ州エルメンドーフ空軍基地から戦闘機が発進し、監視していた。
新たな物体は11日、カナダ北部のユーコン準州の上空に侵入した。NORADからカナダ軍機と米軍機が緊急発進し、米国境から約160キロ離れた同準州中部の上空で米F22戦闘機がミサイルを発射、撃ち落とした。