2023.02.11 15:10
シリア、人道危機さらに悪化も 反体制派地域の支援難航
9日、シリア北西部イドリブ県で、屋外で夜を過ごす被災者(ゲッティ=共同)
【カイロ共同】トルコを震源とする6日の大地震は、2011年から内戦が続くシリアも直撃し、長引く人道危機がさらに悪化する恐れが強まっている。内戦で国土は分断され、アサド政権地域と反体制派地域の双方に大きな地震被害が出ているが、反体制派側への国際支援は難航している。
シリア内戦では40万人以上が死亡。ロシアやイランの軍事支援を受けるアサド政権が勝勢を固めた。地震の後、政権側にはロシアやイランのほか、中国なども支援を開始。内戦後を見据えて政権側と関係修復を進めるアラブ首長国連邦(UAE)は救助隊を派遣し、ヨルダンなどアラブ各国も救援物資を送った。