2023.02.10 10:49
春闘、大手企業の労使交渉本格化 重工労組、1万4千円要求
2023年春闘の要求書を経営側(右)に提出するIHIの労働組合=10日午前、東京都江東区
連合傘下の基幹労連に加盟する重工大手の労働組合は10日、2023年春闘の要求書を経営側に提出し、大手企業の今年の労使交渉が本格的に始まった。IHIや三菱重工業、川崎重工業の労組は、基本給を底上げするベースアップ(ベア)として、月額1万4千円を要求した。IHI労組の要求は、1万5千円を求めた1993年以来、30年ぶりの高水準という。
各業界の労組は物価上昇を受けて高い水準の要求方針を相次いで示しており、経営側の判断が焦点となる。
重工大手労組のベア要求は2年連続。22年春闘では、それぞれ3500円の要求に対して、経営側は1500円を回答していた。