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2023.02.06 15:20

遺族、防災対策の不備に怒り 新潟の「三幸製菓」火災から1年

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 三幸製菓本社=22年12月

 米菓大手「三幸製菓」の荒川工場(新潟県村上市)で従業員6人が犠牲になった火災から11日で1年。死亡した同県胎内市の伊藤美代子さん=当時(68)=は6人の孫の成長を見届けることを楽しみにしていたが、願いは断ち切られた。長男(45)は、次々と判明した会社の防災対策の不備に「納得がいかない。反省が見られない」と憤り、穏やかに命日を待つことができないでいる。


 美代子さんは約15年前、友人から誘われ工場で働き始めた。日中は自営業の事務仕事をし、夜は週6日で工場に。未明まで働くこともあり、腰痛や腱鞘炎に悩みもしたが「一緒に働く人はチーム。迷惑はかけられない」と、持ち前の責任感で続けた。気さくな性格で若い社員とも打ち解け、同僚と「女子会」を開くなど、充実していた。


 美代子さんたち夜間の清掃従業員には避難訓練がされていなかったことや、過去8回も火事が起きていたことが判明。「何の予防策も取られてない。進歩していない」と長男は憤る。捜査により、会社の責任を含め、真実が明らかになるのを望んでいる。

(c)KYODONEWS

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