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2023.01.31 08:25

うさぎ年は「飛躍の年」?跳躍力 実は小動物一番 宇都宮動物園で調査【なるほど!こうち取材班 パートナー紙とともに】

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飼育員の篠崎さんに抱っこされるウサギ。前足と比べて後ろ足が発達している(宇都宮市)

飼育員の篠崎さんに抱っこされるウサギ。前足と比べて後ろ足が発達している(宇都宮市)

 2023年はうさぎ年。新年の干支(えと)にまつわる記事に何げなく「飛躍の年」という決まり文句を使った後で、はたと気付いた。「そういえば、ウサギってそんなに高く跳べるのだろうか」。かわいらしくぴょんぴょん跳ねるというイメージこそあるが、高く跳ぶ光景を見たことはない。下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」は、疑問を確かめるべく動物園へと向かった。

 家族連れでにぎわう宇都宮動物園(宇都宮市上金井町)。ウサギ担当の飼育員、篠崎亜衣さん(28)が迎えてくれた。

 早速疑問をぶつけると、「ウサギの跳躍力は小動物では一番です」と篠崎さん。垂直には50~60センチ、前には80センチも跳べるという。カンガルーやワラビーには及ばないが、体重差が10倍以上あるため「体重当たりで比べれば、カンガルーたちよりも跳躍力があると言えるかもしれません」。

 跳躍力の源は、前足の4、5倍に発達した後ろ足。野生の天敵から早く逃れるために発達したとされ、足の速さも時速40~60キロと小動物では飛び抜けて速い。一方で、持久力はなく「ウサギとカメの物語通りですね」とのこと。

 ほかにも聴力や嗅覚、視覚が優れ、歯の切れ味もいいという。なんというハイスペックぶり。性格は「どちらかというとマイペース。独りでいたいという性格です」。よく言われる“寂しがり屋”ではないそうだ。

 最後に、篠崎さんに聞いた。どんな一年にしたいですか? 「もっと動物に詳しく、動物のためになれるような飼育員を目指して飛躍したいです」(下野新聞)


 県民・読者の情報提供に基づいて取材する「なるほど!こうち取材班」(略称=なるこ取材班)は、同様の調査報道に取り組む全国の地方紙と、記事交換などをするパートナー協定を結んでいます。各紙の記事を随時掲載します。

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