2023.01.20 20:22
身体拘束の違法性認定、名古屋 地裁、病院側に賠償命じる
2017年、リハビリのために転院した病院で女性=当時(91)=が死亡したのは身体拘束が原因として、遺族が愛知県日進市の「日進おりど病院」を運営する医療法人「大医会」に損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は20日、死亡との因果関係を否定した上で身体拘束の違法性を認め、慰謝料100万円の支払いを命じた。
岩井直幸裁判長は判決理由で、転院初日から死亡までの約1週間、女性に対する体幹抑制と上肢抑制が一度も解除されることなく続いたと指摘。「拘束を軽くするための検討が行われたとはうかがえず、必要最小限度のものだったとは言えない」と判断した。