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2023.01.19 08:38

高知城イベント「ひかりの花図鑑」低調 県「来場者満足度95%」1/29まで

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高知城で開催中の「ひかりの花図鑑」

高知城で開催中の「ひかりの花図鑑」

 高知城を光と音で彩る、県の観光イベント「ひかりの花図鑑」が29日まで開かれている。来場者の満足度は高いものの、15日時点で目標7万人の半分ほどと低調だ。県は「まだ間に合う。美しい光の花で彩られた高知城を見に来て」と懸命にPRしている。

 高知城は一年を通じてライトアップされ、夜景が美しい「日本三大夜城」の一つに選ばれている。

 県は「観光のオフシーズンの目玉イベントに」と2018年度から毎冬、宿泊客増も見込んで高知城で光のイベントを開催。初年度と翌19年度は、デジタルアート集団「チームラボ」の演出が大好評で、それぞれ11万2千人、8万8千人が訪れた。4回目の今回は、4月に放送が始まる朝ドラを盛り上げようと昨年12月2日に開幕。牧野富太郎博士ゆかりの草花などを映している。

 だが、県民らの慣れもあってか客足は伸びず、今月15日時点では3万8千人。過去のイベントでは県外客と県内客の割合が半々だったが、今回は6割が中四国などからで県内客が少ない状況という。県担当者は低調の背景について、政府の旅行支援で県外観光に出たり、高知市の中央公園でクリスマスマーケットが開かれたりするなど「県内外でイベントがめじろ押しだったため」と推測する。

 ただし、来場者アンケートでは、満足度は95%と高く「必ず楽しんでもらえます」と県観光政策課。スマートフォンで“植物採集”を楽しみ、大画面に独自の図鑑を映すことができるほか、壮大な音楽とともにカラフルな花々が描かれる天守を仰ぎ見る仕掛けもあり「高知の自然とエネルギッシュな気風が体感できます」と力を込めた。

 「ひかりの花図鑑」の事業費は約9千万円。会期はあと10日。「一人でも多くの県民に来てほしい。お城に“咲く”花を見て、春らんまんの季節を待ちましょう」(浜田悠伽)

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