2023.01.13 08:00
小社会 卵のパワー
もちろん食い意地からだが、歌人の故河野裕子さんは幼少期、大好物の卵にこんな引かれ方をしていたらしい。「パチンとお茶碗(わん)に割った卵の、むっくりとした黄味の存在感と、ほとんど山吹色の濃い黄色は、食べ物という以上の、何か生きることそのものであるような力を持っていた」(エッセー「卵かけごはん」)。
分かる気がする。卵の色は生だけでなく卵焼きでも映える。見ても食べても元気をもらえる食材である。それでいて、今では自分で飼育しなくても簡単に買え、価格も「物価の優等生」とされてきた。豊かな社会を象徴する食べ物といえるのかもしれない。
そんな卵に異変が起きている。先日も店で1パック300円近い値段がついているのを見て、のけぞった。飼料の高騰に加え、全国で鳥インフルエンザ被害が急増。この先も楽観視できないようだ。
いまさらながら、私たちが毎日卵のパワーを享受できていたのは鶏卵業者らのたゆまぬ努力があったからだと痛感する。まずは鳥インフルエンザが一刻も早く収束してほしい。
卵のパワーを大切にいただいていきたい。小欄は少し前まで、黄身だけで食べる卵かけごはんに、ちょっとしたぜいたく感を味わっていた。値段が元に戻る日を期待して、当分お預けである。
1月13日のこよみ。
旧暦の12月22日に当たります。かのと ひつじ 八白 先負。
日の出は7時10分、日の入りは17時18分。
月の出は23時01分、月の入りは10時47分、月齢は20.7です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時19分、潮位26センチと、15時51分、潮位68センチです。
満潮は9時54分、潮位146センチと、21時33分、潮位130センチです。
1月14日のこよみ。
旧暦の12月23日に当たります。みずのえ さる 九紫 仏滅。
日の出は7時10分、日の入りは17時19分。
月の出は23時59分、月の入りは11時12分、月齢は21.7です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時56分、潮位40センチと、16時48分、潮位64センチです。
満潮は10時28分、潮位144センチと、22時37分、潮位120センチです。