2023.01.12 15:49
【東京ウオッチ】色鮮やかなポップアートで世界を笑顔に━注目のアーティスト、ＳＨＵＮ ＳＵＤＯさん個展 いまのＴｏｋｙｏをつかむイベント情報（１４日～２２日）
ＳＨＵＮ ＳＵＤＯさんのアイコン的モチーフ「ボタンフラワー」を表現した作品＝東京都港区のスパイラルガーデン（提供写真）
◎今週の一推しイベント
【１４日（土）】
▽「『ＡＲＴ ＬＡＮＤ』 ＳＨＵＮ ＳＵＤＯ」（～２４日、入場無料、港区・スパイラルガーデン）
東京とニューヨークを行き来しながら、時代や社会を映すペインティングや壁画制作など多方面で活動するアーティストＳＨＵＮ ＳＵＤＯさんの個展が、東京・青山のスパイラルガーデンで開催されている。
人々を笑顔にする花と、衣服の布をつなぐボタンを合わせた「ボタンフラワー」はＳＵＤＯ作品のアイコン的モチーフ。ストリートアートのようにポップで、水墨画のように力強く、かつ繊細に描かれている。
本展では、キャンバスをさまざまな形にくりぬいたシェイプドキャンバスのボタンフラワー作品を中心に、新作約２０点を発表。アップルやポルシェ、ソニーなど企業ともコラボレーションするなど、活動も多岐にわたっている。
ＳＵＤＯさんは「教科書やノートに落書きをした楽しさ、ワクワク感がアートの原点。素直にシンプルに絵を描くことや見ることの楽しさ、可能性を感じてもらいたい」と語った。
○そのほかのお薦めイベント
【１４日（土）】
▽「慶応義塾ミュージアム・コモンズ 新春展２０２３『うさぎの潜む空き地 鏡花のお気に入りたち』」（～２月９日、港区・慶応義塾ミュージアム・コモンズ展示室）
今年の干支である「卯」にちなんで、ウサギにまつわる多彩な作品を紹介する展覧会。慶応大の所蔵品やウサギを愛した小説家・泉鏡花のコレクションを展示する。
「かちかちやま」やラ・フォンテーヌの「寓話集」、「閑暇のための動物奇態図譜」などウサギを扱った書物のほか、中国・唐時代や江戸時代に制作された工芸作品まで幅広く鑑賞できる。鏡花は自身の向かい干支がウサギ。母親から授かったという水晶の置物なども公開している。
ミュージアム・コモンズ専任講師の松谷芙美さんは「長い歳月、人々がウサギに重ねてきた心象は美術工芸品や文学作品などに蓄積されている。明治時代のウサギバブルに言及した福沢諭吉の書物などウサギについて改めて考えさせられる資料も見どころ」と話した。
▽「『ルイ・ヴィトン×草間弥生』ポップアップストア」（～２２日、渋谷区・神宮前）
東京・原宿で、前衛芸術家の草間弥生さんと高級ブランド「ルイ・ヴィトン」がコラボレーションしたポップアップストアが期間限定でオープンしている。
ストアの内部は、草間作品を象徴する水玉模様で覆い尽くすように演出。草間さんの代表作「ナルシスの庭」を思わせるようなミラーボールが無数に配置されている。
また、草間さんをモデルに作られた、天井に届くような大きさのインスタレーションも存在感を放っている。
【１９日（木）】
▽「サロン・デュ・ショコラ２０２３」（～２月５日、パート１は１９～２５日、パート２は２９～２月５日、新宿区・伊勢丹新宿店）
恒例のチョコレートの祭典。東京会場となる伊勢丹新宿店では、パート１では「カカオ」、パート２では「ショコラティエの技」をテーマにし、国内外のチョコレートを紹介する。
世界的なチョコレート品評会で５０以上の賞を受賞しているブラジルのチョコレートブランドや、台湾産カカオの味を堪能できる台湾のチョコレートブランドなどが初出店。また、ショコラティエが自ら摘んだ花やハーブを使用した仏アヌシーのブランドも注目だ。
日本が誇る人気ブランドも多数登場。チョコレート好きにはたまらないイベントになっている。
▽「最後の報道帝国への潜入調査―第３８回渋沢・クローデル賞（フランス側）受賞記念講演会」（１８時、入場無料、事前予約制、渋谷区・日仏会館ホール）
第３８回（２１年度）渋沢・クローデル賞受賞者で、パリ・シテ大学准教授のセザール・カステルビさんによる受賞記念講演会。
日本メディアを研究しているカステルビさんが、新聞など日本の報道組織の調査や社会学的分析を通じて、報道現場の「人」ではなく、「企業」を中心にした日本ジャーナリズムの特異なモデルと最近の変容を明らかにする。
さらに現代日本社会におけるメディアの位置づけの変遷と、メディアで働く若い人たちの変化についても考える。
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