2023.01.10 16:15
サンマ水揚げ量、4年連続最低 22年1・7万トン記録的不漁
家族らに見送られて花咲港を出るサンマ漁の大型船=22年8月、北海道根室市
全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)は10日、2022年の全国のサンマ水揚げ量が前年比2・1%減の1万7910トンだったと発表した。記録的な不漁が続き、4年連続で過去最低を更新した。10年前の12年(21万8371トン)と比べ、わずか約8%の低水準に落ち込んだ。卸価格も高止まりし、サンマが食卓から遠のいた状況が続いている。
産地市場での卸売単価は全国平均で10キロ当たり5758円と前年比7・2%下がったが、18年と比較すると約3倍の高値となった。
不漁の要因としては、地球温暖化に伴う海流の変化や、外国漁船の増加による資源量の減少が指摘されている。