2023.01.07 08:39
〈横綱ソップ〉味も人柄も温かく―ほっこり味めぐり(5)ちゃんこ土居（四万十市中村本町１丁目）
地元に密着する記者が、身近な名店と名物料理を紹介します。
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中村の夜は冷える。背を丸め、白い息を吐きながら飲み屋街を歩く人々が、１軒の店に吸い寄せられていく。創業４５年のちゃんこ土居。知る人ぞ知るちゃんこ鍋の専門店だ。
１９６７年の全日本実業団相撲選手権の団体優勝メンバーで、アマチュア相撲界で活躍した土居陽（あきら）さん（８２）が開業。近畿大学在学中に相撲部のちゃんこ番で培った舌と味で勝負してきた。体調を崩した土居さんに代わって、５、６年前からは妻の和美さん（８０）が店を切り盛りしている。
ちゃんこ鍋は具材の豪華さによって横綱、大関、関脇の３ランクあり、味付けはソップ（しょうゆ）、みそ、塩、水炊き（ポン酢）の４種類。客が好みで組み合わせる。１番人気は「横綱ソップ」。７種のだしから作る秘伝のスープに、ざるに山盛りの魚介、牛肉、すり身、地元産の野菜を入れる。県外客に正月用として発送するほどの人気ぶりだ。…
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ちゃんこ鍋で１番人気の横綱ソップ（２人前）
１９６７年の全日本実業団相撲選手権の団体優勝メンバーで、アマチュア相撲界で活躍した土居陽（あきら）さん（８２）が開業。近畿大学在学中に相撲部のちゃんこ番で培った舌と味で勝負してきた。体調を崩した土居さんに代わって、５、６年前からは妻の和美さん（８０）が店を切り盛りしている。
明るく店内を切り盛りする土居和美さん
