2023.01.06 18:30
地方債の表面利率が上昇 日銀の金融政策修正で
日銀が金融政策を一部修正し長期金利が上がった影響で、地方自治体が発行する地方債の「表面利率」が上昇している。自治体にとっては、利払い負担の増加に直結する。金利の上昇が続けば、財政が悪化し住民サービスの低下につながる恐れがある。
表面利率は債券の額面価格に対して、毎年支払う利子の割合。広島県、札幌市、浜松市、京都市が6日、日銀の政策変更後初めてとなる10年債の表面利率を公表し、いずれも前回発行分から引き上げた。他の自治体も追随する見通しだ。
浜松市は償還期限が10年の地方債の年利を0・800%に設定した。大規模な金融緩和策導入前の2013年1月以来の水準。