2023.01.05 17:44
国債金利、2・5倍の0・5%に 財務省、利払い増で財政負担懸念
財務省
財務省は5日、1月に発行する10年物国債の表面利率を従来の年0・2%から2・5倍の0・5%へと引き上げた。0・5%は8年1カ月ぶりの水準だ。国債の利払い費の増加につながり、今後も上昇が続けば財政運営の重荷となる懸念がある。
政府は23年度当初予算案で金利を1・1%と想定して利払い費を算定。実際の金利が想定を下回ることで生まれる余剰分を、これまで補正予算の財源に活用してきたが、利払い費の増加で補正の財源が減少する恐れがある。
財務省は25年度予算案で想定する長期金利を1・3%とし、金利がさらに1%上昇すれば、国債費が3兆7千億円程度上振れると算出している。