2022.12.30 09:59
米中枢同時テロ直後に報復準備 英と軍事調整、公文書で判明
2001年9月、ホワイトハウスで会談後、記者の質問に答えるブレア英首相(左)とブッシュ(子)米大統領(ロイター=共同)
【ロンドン共同】2001年9月11日に米中枢同時テロが起きた直後から、当時のブッシュ(子)米政権が報復のためアフガニスタン空爆に向け英国との具体的な軍事調整を進めていたことが、30日に機密解除された英公文書で分かった。米英軍が実際に空爆を開始したのは10月7日だが、その2週間以上前に当時のブレア英首相は、米軍機が英領からの出撃準備に入ることを了承していた。
01年9月28日付の英政府内の報告書によると、米側は同20日に、インド洋の英領ディエゴガルシア島にある米軍基地に戦闘機や武器などを追加配備することを認めるよう英側に要請し、ブレア氏が同日、合意した。