2022.12.30 05:56
中国機、米軍機に異常接近 南シナ海上空、6メートルまで
南シナ海上空で米空軍の電子偵察機RC135に接近して飛行する中国海軍の「殲11」とみられる戦闘機=21日(米インド太平洋軍提供、ロイター=共同)
【ワシントン、北京共同】米インド太平洋軍は29日、南シナ海上空の国際空域で現地時間21日に中国海軍の戦闘機「殲11」が米空軍の電子偵察機RC135に異常接近し、RC135が衝突回避措置を取ったと明らかにした。RC135の機首から約6メートルの距離にまで接近してきたとし、声明で「危険な行動だ」と非難。中国外務省は30日「危険な挑発行動をやめるよう米国に促す」と反発し、米国側に責任があるとの立場を示した。
中国軍が南シナ海や台湾周辺で軍事活動を活発化させる中、米中間で偶発的な衝突が起きかねないとの懸念が高まっている。