2022.12.29 16:49
ロシア海域の保険停止を回避 損保各社、政府要請受け
サハリン2で液化天然ガスを積み込むLNGタンカー=2021年10月、ロシア・サハリン州(AP=共同)
国内の損害保険会社が、ロシア海域で船舶の沈没などの被害を補償する保険を2023年1月も引き続き提供することが29日、分かった。損保各社は顧客に年明けから保険提供を停止すると通知していたが、液化天然ガス(LNG)輸入への影響を考慮した日本政府が各社に保険提供の継続を要請。事故時に保険金支払いの一部を肩代わりしてくれる海外の再保険会社との交渉が進み、当面は影響を回避できる見通しとなった。
損保各社が提供するのは「船舶戦争保険」。通常の沈没リスクに加えて軍事行動に伴う危険がある海域では、この保険に加入する必要がある。