2022.12.28 18:10
経産省との面談記録も公開 規制委、原発制度検討巡り
記者会見する原子力規制委の山中伸介委員長=28日午後、東京都港区
原子力規制委員会は28日、経済産業省など原子力を推進する行政機関との面談は、記録に残して原則公開する方針を決めた。原発の60年超運転を認める制度見直しで、事務局の原子力規制庁が規制委の指示を受ける前に経産省と計7回面談して検討を始めていたことは、高い透明性が求められる規制行政の進め方で問題があったと判断した。
記者会見した山中伸介委員長は「規制委の独立性を損なう問題行為とは考えていないが、透明性に欠ける部分があった」と述べた。規制庁が経産省と面談し、委員会への報告なしに検討を始めたことには「経産省の追認になったとは考えていない」と説明した。