2022.12.28 15:16
岩谷産業、水素バーナーを発売 選べる混焼比率で移行促す
岩谷産業の「水素混焼バーナー」
岩谷産業は28日までに、燃料に水素を使い、二酸化炭素(CO2)の排出を抑える産業用バーナーを発売した。通常の燃料である都市ガスやLPガスに水素を混ぜて使用する。水素の量を0~100%の範囲で調節できるのが特長。水素は価格が高いのがネックで、コストに合わせた段階的な移行に対応する。
住友電気工業の子会社、サンレー冷熱(大阪府枚方市)と共同開発した。乾燥炉や加熱炉など工業炉での使用を想定している。水素の混焼比率は部品交換無しで切り替えられる。水素は燃焼速度が速く火炎温度が高いため扱いづらいが、独自の構造で高い安全性を実現した。価格は税別600万~900万円。