2023.01.01 08:40
よさこい70年 生きるよろこび未来へ! 前へ進もう、高知で「好き」をぶつけ合おう
第69回
8月の太陽は、肌がひりつくほどに熱い。だが高知には、そんな太陽より熱くなれる祭りがある。
よさこい、だ。
踊り子のステップが、鳴子が、音楽が、空気をビリビリと震わせる。見る者の心を躍動させ、笑顔が笑顔を誘う。じんまもばんばも、子どもも、持てるエネルギーを爆発させて燃える祭りが今年、70年目を迎える。
第1回
第1回は1954年。戦争と昭和南海地震の傷痕が色濃く残る中、商工関係者が音頭を取り、市民の健康と繁栄を願って始まった。
変化を恐れない祭りは、年齢や性別の垣根なく多くの人々を魅了し、地域や国境も超えて広がった。
第10回
第40回
第50回
だが高知の祭りは近年、疫病でストップ。鳴子が響かない夏が続いた。全国から人々が集い、互いの好きを高知でぶつけ合う祭りの尊さに、あらためて気付かされる機会となった。
「苦しいとき、大変なときこそ、音楽や踊りに助けられる」。戦後の苦しい生活の中でよさこい鳴子踊りに出合った女性は、そう話す。
さあ70年目。原点に立ち戻り、生きる喜びを未来へつなごう。鳴子を打ち鳴らし前へ進もう―。(森田千尋)
【70回記念正月紙面特集】よさこいDNA、各地に波及・進化
時代や場所は違っても、人々の縁をつなぎ、心を奮い立たせ、笑顔の輪を生むパワーは変わらない。各地のよさこい人たちを紹介する。
①「大変な時こそ、頑張る糧に」第1回出場の桑名さん(高知市)
② 鳴子の魅力を再発見 にっぽんど真ん中祭り(名古屋)
③「阿波おどりの街」にも存在した! 四国大学サークル(徳島)
④「よさこいエイサー琉球王」子どもが踊りまくり(沖縄)
⑤ 被災地に笑顔の循環を Wonderなみえ(福島)