2022.12.27 17:19
原子力規制庁と経産省、7回面談 原発60年運転の検討開始前
記者会見する原子力規制庁の黒川陽一郎総務課長(右)ら=27日午後、東京都港区
原子力規制委員会は27日、原発の60年超運転を認める制度見直しを巡り、10月に正式に検討を始める前の7~9月、事務局の原子力規制庁と経済産業省で、少なくとも計7回の面談があったと発表した。規制と推進を分離する福島第1原発事故後の原則に反した「事前調整」だと市民団体に指摘され、調査していた。
規制庁の黒川陽一郎総務課長は「(経産省の検討内容の)伝達を受ける場で、協議や調整、打ち合わせ行為はしていない」と主張。だが規制委庁舎内で行われた面談の記録は残っておらず、山中伸介委員長や9月に交代した更田豊志前委員長にも報告されていなかった。