2022.12.26 08:38
若者自立に「18歳の壁」―高知(ここ)に住まう 第5部 「支える家」の風景(7)
養護施設と里親の下で育ち、自立を始めた男性(高知市内)
高知市内の18歳の男性が、昼夜逆転の生活を始めて半年が過ぎた。「達成感、ありますよ。配送先で『ありがとう』って言われるとシンプルにうれしいっす」
幼い頃、父が運転する長距離トラックの助手席に乗せてもらった記憶がおぼろげに残る。いつか自分も運転手になりたい、という思いとともに。
3歳の時、その父に顔を殴られた。小さなうそがばれたせい。内容は覚えていない。頬のあざに気付いた保育所の職員が児童相談所に連絡。家庭環境に問題があるとされ、地元の養護施設に預けられた。
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