2022.12.20 15:37
トヨタ車、液体水素搭載し走行へ 来年の耐久レース、航続距離長く
トヨタ自動車の気体水素搭載型の水素エンジン車=11月、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット
トヨタ自動車が、開発中の水素を燃やして走るエンジン車に液体水素を搭載し来年の耐久レースを走行することを目指している。現在の気体水素に比べ航続距離が伸びる。マイナス253度の低温にどう保つかなどが課題となる。脱炭素に貢献する水素エンジン車の市販化に向けては現在「5合目」との認識だ。
現状、レースには気体水素をタンクに搭載する車両で出ている。液体水素搭載型の車両は10月末から試験走行を始めた。体積当たりのエネルギー密度が上がり、航続距離は2倍になり、水素ステーションの小型化が可能という。液体水素を積む場合もエンジンに取り込む際には気体にする。