美浜原発、運転停止認めず　地裁、稼働中の４０年超で初判断

2022.12.20 14:02

美浜原発、運転停止認めず　地裁、稼働中の４０年超で初判断

高知新聞社

　関西電力美浜原発の３号機＝２０２１年１１月２８日、福井県美浜町（共同通信社ヘリから）

　運転期間が４０年を超えて国内で唯一稼働している関西電力美浜原発３号機（福井県美浜町）は老朽化が進み安全性に問題があるとして、約１０～８０キロ圏内の福井、滋賀、京都の３府県の住民９人が関電に運転の停止を求めた仮処分で、大阪地裁は２０日、住民側の申し立てを却下し、差し止めを認めない決定をした。美浜３号機の安全性や耐震性に問題はないと判断した。

　４０年を超えて稼働する「老朽原発」の安全性に対する司法判断は初めて。国は原発の運転期間を「原則４０年、最長６０年」とする現行ルールを見直し、６０年超の運転を可能とする仕組みの整備を進めている。

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