2022.12.20 13:15
ニホンザリガニ、売買禁止に 閣議決定、絶滅危惧種
ニホンザリガニ(砂川光朗氏撮影)
政府は20日、北海道や青森、秋田、岩手の各県に生息する絶滅危惧種のニホンザリガニを種の保存法に基づく「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、売買や販売目的の捕獲を禁止する政令を閣議決定した。施行は2023年1月11日。研究目的や趣味での採集・譲渡は規制の対象外。
環境省によると、ニホンザリガニは日本に生息するザリガニのうち唯一の固有種で、水温が低くきれいな川や山間部の湖に生息する。体長5~6cmと小型で、水質汚染や外来種との餌の取り合いなどが原因で個体数が減り、00年以降、環境省の絶滅危惧種リストに「絶滅の危険が増大している種」として掲載されている。