2022.12.18 15:12
イラン、核問題で一部譲歩の意向 デモ混乱、経済回復狙う
イラン・テヘランで抗議デモに集まった人々=9月19日(ゲッティ=共同)
【テヘラン共同】イランが核合意の再建に向けた協議で強く主張してきた要求の一部について、譲歩の意向を示したことが18日分かった。米国が核合意から再び一方的に離脱し制裁を科した場合を想定、イランは同国内で活動する外国企業への影響を緩和するための保証を求めていたが、これを軟化させた。複数のイラン外交筋が明らかにした。
外交筋によると、イラン側は、反スカーフデモを弾圧しているとして米欧が強化している制裁を緩和させるために譲歩を決めた。核合意再建で得られる経済回復で、政情を安定させたい狙いがある。米側は後ろ向きの姿勢で、進展につながるかどうかは不透明だ。