2022.12.16 15:53
雑居ビル火災備え退避区画を整備 消防庁と国交省が指針
総務省消防庁と国土交通省は16日、避難路が一つしかない雑居ビルでの火災を想定し、一時的に逃げ込める「退避区画」に関する指針を公表した。不燃材料で仕切り、煙を遮る機能があるドアを設置。避難時は互いに声をかけて行動し、ドアを確実に閉めて煙の流入を防ぐ。
大阪・北新地のビル放火事件を受け、他に避難方法がない場合、避難路から遠い部屋の耐火性を高めて一時的にこもることができるようにする。
避難の指針によると、逃げ遅れる人が出ないよう退避区画の位置を把握しているテナント従業員らが声をかけて誘導し、全員が入ったのを確認してからドアを封鎖する。