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2022.12.15 12:01

茶色や黒色のできもの【こうち医療ウォッチ】高知記念病院

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病歴聴取と神経学的診察から検査・診断へ
高知記念病院  皮膚科 高橋 綾 医師 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

高知記念病院 皮膚科
高橋 綾 医師
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

 
 皮膚に見られる茶色や黒色のできものについてお話しさせていただきます。
 よく見られる疾患である色素性母斑はほくろと呼ばれ、子どもの頃から発生し、成人になってから発生することもあります。ほくろ細胞が増殖することで、年月とともに大きく盛り上がり、毛が生えることもあります。
 
 次に、中高年になってよく見られる疾患として脂漏性角化症があります。単発のこともあれば多発することもあり、数㍉から数㌢のものが多く、茶色の平らな病変で発生し、徐々に隆起してきて表面がごつごつ・がさがさしたできものになっていきます。少しかゆみを伴うことがありますが、良性のため、必ずしも治療の必要はありません。治療は、液体窒素による冷凍凝固療法があります。通院で行うことができ、通常は数回の処置を要します。

 これらと似た悪性のできものとしては、基底細胞がん、悪性黒色腫などがあり、どちらも黒色の病変で通常は単発ですが、基底細胞がんでは数カ所生じる方もいます。良性あるいは悪性の鑑別は、見た目で分かることもありますが、判別困難な場合は、皮膚生検という組織を切り取って顕微鏡で観察する病理組織検査を行うこともあります。気になる病変がありましたら、皮膚科でご相談ください。




















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