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2022.12.15 10:00

2023年アジア太平洋地域オフィス市場アウトルック

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サマリー
・2022年通年のオフィス需要は前年比小幅増、65msf(百万スクエアフィート)に達する見込み
・2023年にはさらに9%の床需要増を予測
・床需要増も新規供給増によって相殺され、空室率は上昇する見込み

東京、2022年12月15日 - グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町、C&W)は、アジア太平洋地域オフィス市場アウトルックを発表しました。新規供給の増加、むらのある需要、そしてハイブリッド・ワークモデルに係る経営判断の遅れなどが懸念されながらも、引き続き底堅いパフォーマンスと予想しています。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202212141173-O1-A1Idt73X

需要
C&Wの見通しでは、2022年通年のオフィス需要は65msfに達し、2021年に記録した63msfをわずかに上回り、コロナ禍の最低値(約36msf)を大きく上回ると予想しています。2023年については、前年比9%増(71msf)と緩やかな改善が見込まれ、その後2026年までは年率5%程度で安定的に成長すると予想しています。

新規供給
コロナ禍により延期されたプロジェクトが稼働し始め、供給が増加するため、ネット需要もいくらか相殺されると考えられます。「2023年アジア太平洋地域(APAC)、オフィス市場アウトルック」では、地域内の合計11市場、25の主要都市を追跡調査しています。2022年は112msfの新規供給がありました、来年、2023年には130msfの供給増が見込まれます。2024年以降、供給は年間平均100msf未満に減速すると予想します。

空室率
同地域の大半(68%)の市場での空室率は来年には弱含み、半数以上(56%)は2026年には現在より空室率は上昇すると予測しています。しかし、ホーチミン市やインド、中国本土の一部の主要都市など、供給が活発な市場では空室率が4%ポイント以上上昇する見通しです。一方、オーストラリア地方都市の市場の空室率は緩やかに低下と予想しています。

賃料
地域間の格差は、来年の賃料予想にも同様に表れており、東京市場は-年率3.6%と賃料減額、一方、メルボルンは同5%の賃料増額を見通しており、対照的なものとなっています。地域全体として、2024年以降、景気回復と新規供給の鈍化に伴い、賃料の伸びも勢いを増すと予想されます。



C&Wのアジア太平洋地域インサイト分析責任者のドミニク・ブラウン博士は、2023年の予測で示した小幅な市場改善は、現在の市場トレンドに沿ったものであると述べています。

「現在、ビジネス・プロセス・アウトソーシングの拠点は、インドとフィリピンの両国が軸となり、IT-BPO/BPM分野からの新規参入業者が今後の床需要を部分的に牽引していくと見ています。欧米市場からのアウトソーシングは引き続き増加すると同時に、アジア太平洋地域全体のオフィス稼働率(Return-to-office)も改善されることでしょう。
同時に、「質への逃避(Flight-to-quality)」の傾向が続いているため、数が限定された質の高いオフィス資産に対する需要が高まっています。これらの傾向は、今後もこの地域の需要全体を牽引していくでしょう」。

しかし、ブラウン博士は、需要の改善にもかかわらず、近い将来、賃料増加率が物価上昇率を上回り実質珍重の上昇につながることはないだろうとも述べています。

「この地域の多くのオフィス市場で、少なくとも短期的には賃料の伸びは比較的限定的で、現在の高いインフレ率に匹敵するような高い賃料成長は望めないでしょう。2024年以降は、新規供給が減速し、景気回復に伴って床需要が改善するため、多くの市場で賃料の回復が予想されます。
「特に新興市場では、若い労働力の人口動態やサービス産業発展への注目が高まっており、オフィススペースに対する需要が構造的に高まっています。これらの要因は、市場やサブマーケットによって異なるものの、地域全体としては引き続き良い方向に向かうと考えてよいでしょう」。

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのウェブサイトでは、アジア太平洋地域のオフィス展望の概要(英語版のみ)をお読みいただけるほか、特定の市場の展望を調べることができます。

-END-

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(ニューヨーク取引証券所:CWK)は、オキュパイヤーとオーナーの皆様に有意義な価値をもたらす世界有数の不動産サービス会社です。約60カ国400拠点に50,000人の従業員を擁しています。プロパティー・マネジメント、ファシリティー・マネジメント、プロジェクト・マネジメント、リーシング、キャピタル・マーケッツ、鑑定評価などのコア・サービス全体で、2021年の売上高は94億ドルを記録しました。詳しくは、公式ホームページwww.cushmanwakefield.comにアクセスするか公式ツイッター @CushWake をフォロー下さい。

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