2022.12.12 17:48
長崎地裁、「直接被ばく」認めず 2世訴訟、同等の主張退ける
長崎地裁の判決を受け、弁護団が開いた報告集会で発言する、原告団長の崎山昇さん(中央)=12日午後、長崎市
「被爆2世」に対する援護を怠ってきたとして、長崎の2世らが国に損害賠償を求めた訴訟で、請求を棄却した長崎地裁判決は12日、原爆の放射線について「2世は身体に直接被ばくしたと認められない」として、被爆者と同等の援護を求めた原告側主張を退けた。
判決後、原告弁護団長の在間秀和弁護士は「極めて不十分な判決だ。国による誤った援護策を肯定する結果になってしまう」と批判した。厚生労働省は「国の主張が認められたと認識している」とのコメントを出した。