2022.12.12 17:41
保育現場で虐待としつけ区別を 親の会、厚労省に啓発要望
記者会見する「保育園を考える親の会」の渡辺寛子代表(右から2人目)ら=12日午後、厚労省
民間団体「保育園を考える親の会」(東京)は12日、虐待としつけを区別するため、保育現場への啓発を進めるよう、厚生労働省に緊急要望を提出した。保育所で虐待事案が相次いでいることを重視。自治体への相談窓口の設置も求めている。
要望を出した後、同会の渡辺寛子代表が記者会見し、静岡県裾野市の保育所などで虐待が発覚したことに対し「氷山の一角に過ぎない」と強調。「子育て家庭は不安を抱えており、思い切った対策が必要だ」と訴えた。
親の会には、たたく、突き飛ばすなどの暴力のほか、おやつを取り上げる、給食を無理やり食べさせるといった事例の相談が寄せられている。