2022.12.12 12:41
原発20キロ圏内住民ら賠償加算 福島事故の過酷避難、基準見直し
文科省の原子力損害賠償紛争審査会=12日午前(オンライン画面から)
文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会(原賠審)は12日、東京電力福島第1原発事故の賠償基準を定めた「中間指針」の見直しに向け、新たな対象項目が盛り込まれた素案について議論した。住民が過酷な避難を強いられたとする賠償額の加算を、政府指示で事故直後に避難させられた第1原発から20キロ圏内などを対象にする方針で一致した。額は調整している。
ふるさと(生活基盤)の変容による精神的損害も新たに認めることで合意した。具体的な算定方法を定め、近く中間指針の「第5次追補」の形で取りまとめる。見直しは2013年12月以来。