掘削前調査で不安解消を　静岡リニア工事、首長ら

2022.12.11 16:34

掘削前調査で不安解消を　静岡リニア工事、首長ら

高知新聞社

　リニア中央新幹線静岡工区に関する、静岡県の専門部会委員と大井川流域１０市町の首長との意見交換＝１１日午前、静岡県庁

　リニア中央新幹線静岡工区のトンネル掘削工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、静岡県の専門部会の委員は１１日、流域１０市町の首長と意見交換した。部会側は、ＪＲ東海が意欲を示す工事前のボーリング調査に関し「今やる必要はない」とした一方、首長からは住民の不安解消につながるとして「調査の価値はある」との意見が出た。

　意見交換には専門部会の委員４人が出席。部会長の森下祐一静岡大客員教授（地質学）が、調査段階で湧水が県外に流出する懸念を指摘し、まずはＪＲ東海が流量減少対策として提示した、田代ダム（静岡市）の取水抑制案の実現性を議論する必要があると説明した。

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