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2022.12.12 08:25

コロナ下忘年会に県民賛否 参加派36%「大切な交流機会」 否定派41%「大騒ぎヒヤヒヤ」高知新聞LINE調査【なるほど!こうち取材班】

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 新型コロナ下で迎える3度目の忘年会シーズン。「なるほど! こうち取材班」(なるこ取材班)は無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて今年の忘年会への参加意向を聞いた。流行「第8波」のさなか、「隣で大騒ぎされたらヒヤヒヤする」と控える意見の一方、「大切な交流の機会」と必要性を訴える声が上がった。

 アンケートは6~8日、なるこ取材班のLINEアカウントに友だち登録している約1200人に実施し、136人が回答した。その結果、「ぜひ」「なるべく」参加したいと答えた人は36%で、「できれば」「絶対に」参加したくない人は41%。「迷っている」人は11%と、昨年行った同様のアンケートとおおむね同じ傾向だった


■感染リスク
 感染ゼロが1カ月以上続いた昨年と打って変わって、今シーズンは連日、500人前後の新規感染者が確認されている。「不参加」派は、外食での感染リスクを心配する。

 いの町の60代女性会社員は「マスクを外す飲み食いの場は危険。コロナ前は会社の忘年会は半強制だったが、今年は参加意思を確認してもらえた結果、非開催となりホッとした」と胸をなで下ろす。

 四万十町の50代女性臨床検査技師は「これだけ感染が広がったら、できるわけがない。自分たちが気を付けても隣で大騒ぎされたら、ごちそうの味も分からないくらいヒヤヒヤする」と感染防止対策の“緩み”も指摘した。

 感染拡大で実際にキャンセルになったケースも出ている。県西部の介護職の20代女性は、職場でクラスター(感染者集団)が発生中といい、「忘年会なんてしてる暇はないし、誘われても断ります!」。高知市の70代男性も「日程も会場も決まっていたが、参加予定者が感染して中止とした」という。

■関係希薄に
 一方、「参加派」からは長引くコロナ禍で人とのつながりが薄れる不安を訴える声が相次いだ。

 高知市の60代男性契約社員は「友人との交友は維持したい。60歳を過ぎて同級生の訃報が増え、今を大切にする気持ちが強くなった。もちろんワクチンは5回接種済み」。香美市の30代主婦は「感染対策のために生きているわけではない。年の瀬をみんなで楽しく過ごしたい」と記した。

 「近年は職場の人間関係がどこも希薄となる傾向があり、忘年会も大切なコミュニケーションツール」と強調したのは高知市の50代男性公務員。職場では、感染拡大を見越して一足早く希望者だけで忘年会を開催した。県対応ステージが現在の「警戒強化」のままなら「再度やるかも」。

 南国市の60代女性は相手に合わせて対応を変えるそうで「仕事リタイア組とは忘年会をして、慎重な現役組、親の介護組とはリモートで」。オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使いこなし「楽しく家飲み」しているという。

■不要論も
 「ウィズコロナ」の日々で、忘年会自体の不要論も目立った。

 高知市の50代女性は医療従事者で「勤務先の忘年会はコロナ禍になり開かれていないが、ないならないでよくなった」ときっぱり。

 高知市の40代女性会社役員は「仕事関連の忘年会は、淘汰(とうた)された感はある。今後復活するかもしれないが、時代に合わせ新しい様式になっても良い。コロナ禍で無駄なものと必要なものがはっきり見えた」とした。

 高知市の70代女性自営業は「お付き合いより、まずは自分の身を守ることを最優先に考えます」とした上で、こうつづった。

 「しかし、コロナの時代はいつまで続くのでしょうか? 私の人生の幕引きはコロナで終わるような気がして憂鬱(ゆううつ)になります」(森田千尋)


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